
最近、少し知られるようになった「筋膜」。ですがそのケアがもたらすメリットはあまり知られていないようです。
今回は筋膜について、筋膜リリースの効果とやり方について解説していきます。
Contents
筋膜とは?

そもそも筋膜とは一体、何なのでしょうか?
筋膜とは、筋肉、骨や内臓、 血管や神経などの部位を包み支えている組織のことです。人間の皮膚の下にあり、体内組織の位置をキープする役割があります。
トレーニングのしすぎや長い時間座り続けていると、筋膜の動きが悪くなってしまいます。
それを改善する手段として筋膜リリースが効果的です。
筋膜リリースの効果7選
体と向き合うきっかけになる

皆さん、自分の体と向き合っていますか?資本である体と継続して向き合うことはとても大切です。
筋膜リリースに取り組むことで自然と自分の体の疲れや凝りに気付きやすくなるため、日々のケアとして取り入れたいですね。
猫背を改善する

長年続いた悪い姿勢や無理な動きによっておこる猫背。猫背によって引き起こされる不調は肩こりや偏頭痛、肺活量の低下、うつ病など多岐に渡ります。
そんな猫背を改善するのにも筋膜リリースが効果的です。筋膜のねじれを減らして、凝り固まった部分をほぐしてくれるんです。
幅広い筋膜リリースが必要ですが、改善後の体の変化はかなり大きいです。
疲れにくくなる

筋膜リリースによって、運動などで疲労の蓄積した筋肉が柔軟性を取り戻します。
血液の循環が良くなることで体内にたまった乳酸などの疲労物質を減らしやすくなります。それによって、疲れにくくなったり回復が早くなったりします。
気分がスッキリする

筋膜のねじれや強張りが改善されることで、凝りや張り、痛みが減ることはもちろんのこと、そういった不調が起こりにくくすることにもつながります。
それによって気分が晴れますし、行なっている最中も絶妙な気持ち良さに心地よいと感じる方も多いでしょう。
リンパの流れと血流が良くなる

筋膜の萎縮や癒着は、血液とリンパの流れも悪くします。
リンパが滞ると、体内の老廃物の排泄が行われにくくなります。また、血液の流れが悪くなると、関節の痛みや眼精疲労を引き起こします。
筋膜リリースによって、筋膜に適切な柔軟性をもたらすため血液とリンパの両方をスムーズにすることができます。
腰や肩甲骨の怪我防止

腰や肩甲骨のセルフケアは意外と難しいもの……。
ですが、筋膜リリースだとそんな部位でもしっかり対処できます。
というのも筋膜は全身に連なっているので、周辺からほぐしていくことで直接、肩や肩甲骨をケアするよりも高い効果が得られます。
継続して筋膜をマッサージすることで怪我防止にもなります。
パフォーマンスが上がる

筋膜リリースによって筋肉や関節の可動域が広がります。
それによって筋肉が必要以上に刺激されにくくなり、様々な競技のパフォーマンス向上につながります。
筋膜リリースのやり方
道具不要パターン

これは肩甲骨と肩に効きます。
- 左肘を頭の左側につける
- 右手で左肘をもつ
- 右手で左肘を少し内側に引き寄せる
逆も同様にやってみてください。目安は15〜25秒です。
足裏をほぐす
足の裏は全身につながっているとも言われており、ケアしておきたい部位です。
- やや硬めのボールに足裏をのせる
- 足裏中心部や中指の約1cm下あたりを中心に、足を動かしてほぐす
太腿に効かせる種目

オーソドックスですがかなり効くこのスタイル。ハムストリングスは大きな筋肉だけあって効果が大きいです。
- ハムストリングス(太腿裏)に筋膜ローラーを当てる
- 痛気持ちいい程度で前後に動かす
※太腿裏の筋肉を意識して、体を安定させながら行うことで効かせやすくなります。