
見た目のイメージを下げ、健康を害する「内臓脂肪」。それは日々の悪習慣が原因かもしれません。ちょっとしたことを継続するだけで、どんどん内臓脂肪が減り、シュッとした体を手に入れることができます。そこで今回は、内臓脂肪が体にもたらすデメリットと内臓脂肪を減らす効果的な方法をご紹介します。
内臓脂肪が体にもたらすデメリット
高脂血症

遺伝的要素や体質、食習慣、運動不足などにより内臓脂肪が増加すると、血液中に分泌される中性脂肪が増えます。
そして、善玉と呼ばれるHLDコレステロールが減少し、悪玉と呼ばれるLDLコレステロールが増加していきます。これが、血液中の脂質が増えすぎてしまう「高脂血症」に繋がってしまいます。
この状態を放置してしまうと、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞を引きおこすことも。
高血糖
内臓脂肪が増えると、血液中の糖分が多くなります。
さらに、血糖を下げる膵臓のホルモンである「インスリン」の働きが低下してしまうことにより糖分がエネルギーとして利用されなくなります。
よって、ますます血液中に糖分が増えていきます。これが肥満などの原因になってしまいます。
高血圧

内臓脂肪が増えると、血管が硬くなって弾力が下がり、血圧が上がります。
また、過剰に分泌されたインスリンにより、腎臓での塩分調整調節障害が起こり体液が増えることでも、血圧が上昇してしまいます。

内臓脂肪を減らす効果的な方法
起きる時間を一定にする

一見、起床時間は何も関係ないように思われるかもしれませんが、大いに関係あります。
私たちの体には「時計遺伝子」による体内リズムと生活のリズムを同調させることが肥満や生活習慣病の予防に大切であることが最新の研究でわかっています。
「時計遺伝子」のリズムで生活することで、エネルギー代謝が高まったり、筋肉の合成を促進するタンパク質が増えることがわかっています。
ですが、このリズムは24時間よりやや長いため、継続的に「朝起きて太陽を浴び、日中活動して、なるべく同じ時間に寝る」ということが大切です。
良い姿勢を保つ
人間の頭の重さが成人で約5kgであることを考えれば、姿勢による体への影響はかなり大きいことがわかります。
猫背であったり、足を組んだりといった時間が長いと血行が悪くなり、肩こりや腰痛、肥満や生活習慣病へのリスクが高まってしまいます。
あごをやや引いて、背筋を伸ばし、足の裏を地面につけた正しい姿勢をキープするようにしましょう。
食後30〜60分以内に運動

「夜のウォーキング」を習慣にされている方がたまにおられますが、医学的にかなり効果が高いです。
なぜなら、食後1時間で血糖がピークに達するため、それまでに運動することで血糖値の急な上昇を抑えられるからです。
血糖値が高くなると、インスリンが出て血糖を細胞内へ取り込みます。この時、消費されなかった分が肝臓に蓄えられたり、脂肪細胞にため込まれたりします。
つまり、それまでに運動することで血中の糖をエネルギーとして使うので血糖値を下げることになり、脂肪が蓄積されにくくなるのです。
無酸素運動の後に有酸素運動

筋トレなどの無酸素運動を行なった後に、ランニングやウォーキングなどの有酸素運動を行うことで内臓脂肪が減ることがわかっています。
筋トレは大きな筋肉を重点的に、有酸素運動は息が上がらないペースで20分は行うようにしましょう。
