
普段の何気ない呼吸。行なっている時間が圧倒的に長いこともあって、実は、身体への影響がかなり大きいです。今回は、そんな呼吸をアンチエイジングの観点から深掘りしていきます。
まずは呼吸の効果を詳しく紹介し、そのあと、具体的な方法を見ていきます。
呼吸の効用
血流の改善
深くて大きな呼吸そのものが身体にとって、好影響をもたらします。
肺の血流は、もともと不均一なので安静時には、肺内の限られた部位しか機能していません。例えば、肺の末梢部は激しい有酸素運動をした時のみ使われる程度です。
ですが、深くて大きな呼吸をすることで、そんな末梢部にまで新鮮な空気を送り込むことができます。それによって、毛細血管の血流も回復します。
精神を鍛える
中国やインドでは、呼吸によって息を調節することは、精神的に重要視されてきました。
自然治癒力(病気を自分の力で治す力)を高めるために、自律神経の調和を保たなければなりませんが、呼吸は有効と言えます。
というのは、呼吸は、自律神経系を整え、自然治癒力を強化してくれるからです。

運動効果
実は、運動効果もあります。
腹筋や横隔膜を使って大きな呼吸をすることが筋力トレーニングにもなるからです。注意すべきなのは、大きく呼吸することです。
コミュニケーションとしての役割
ヨガ教室や瞑想をするお寺などに行くことで、自ずとコミュニケーションの機会が増えます。
人間は社会的な生き物ですから、コミュニケーションは重要なものです。
呼吸法を日々の生活に取り入れている人は、肌が美しいという研究もあり、そう行った場に行く人の多くがハツラツとしています。
効果的な呼吸方法
効果的で簡単な呼吸法について紹介していきます。以下の手順のものを試して見てください。
- 体の力を抜く
- おへその下あたりに手を当てる
- 長くゆっくり息を吐く(吐き切る)
- 息を大きく吸う(下腹部に空気を入れるイメージで)
- 3秒止めて、息を吐いていく
- これをトータルで5〜10分になるくらいまで繰り返す
ポイントは、大きく吸って、ゆっくり吐くことです。普段、行き届いていない肺の末端まで空気を取り込むということに注意して行なってください。
