
「ボクシング世界チャンピオン」という言葉を聞いた時、それが何を意味するのかわかりますか?ひとえに世界チャンピオンといっても、暫定王者、レギュラー王者や、スーパー王者、ゴールド王者が存在します。これらを知らずにボクシングを見るのは、損です。というわけで、今回はそれらの違いを徹底解説していきます。
暫定王者
まず、ボクシングにはWBA(世界ボクシング協会)やWBC(世界ボクシング評議会)、IBF(国際ボクシング連盟)、WBO(世界ボクシング機構)の4団体があります。
このうちの、ある団体のある階級の王者が怪我や病気などで、長期的に防衛戦を行えない場合、設けられるのが「暫定王者」です。
レギュラー王者(正規王者)
上の暫定王者が誕生する前に暫定王者でない王者になった王者が「レギュラー王者(正規王者)」と呼ばれます。

スーパー王者
スーパー王者はWBAとWBOが認定している王者ですが、団体により条件が異なります。
WBA(世界ボクシング協会)
WBAでは、スーパー王者制度を導入しており、WBAとWBA以外のタイトルを同時に獲得した王者を「スーパー王者」に認定するとしています。
WBO(世界ボクシング機構)
WBAと同様な形であるが、
- レギュラー王者(正規王者)は空位にならない
- 王座を最低10度以上防衛していること
- 10度未満であっても高い評価が得られ、高い技術で防衛していること
など細かい規則があります。これまでに認定した選手は、最近では、ロマチェンコ、クロフォード、田中恒成の3人のみです。
ゴールド王者
暫定王者とほぼ同じ条件なのが「ゴールド王者」です。ランクとしては、暫定王者の下にあたります。よく本当に必要なのかという声が挙がる王者の一つです。