
ボクシングミドル級のスーパースター、カネロ選手。彼のキャリアは、スーパーウェルター級から始まり、ミドル級王者を総ナメ、ライトヘビー級のタイトルまで獲得。
このように華々しいボクシング人生をひた走り続けています。そんな圧倒的強さを見せ続けるカネロ選手の強さの訳は一体、何なのか。ボクシング経験者が、徹底的に分析していきます。
ディフェンス力
まず、カネロ選手はディフェンス力に長けています。
上半身をかがめる「ダッキング」、上半身を後ろに反らす「スウェー」、かがんで避ける「ウェービング」、上腕で攻撃を防ぐ「ガード」が特にうまく、相手もうまく対応できないことが多いです。
というのは、ディフェンスによって
- パンチの軌道を変える
- 相手を疲れさせる
- 自分の攻撃が入りやすくなる
- 相手の攻撃リズムを乱す
といったことが起こります。よって、自分のしたいように動きづらくなり、ペースをカネロ選手が握りやすくなるんですね。
オフェンス力
攻撃に関しても、超ハイレベルです。
アッパーとフックの中間のパンチ、ストレートの威力が異次元です。ミドル級から2階級上げたライトヘビー級の対コバレフ戦でもKO勝利を収めており、そのパワーの凄さが伺えます。
パンチのスピードも一級品です。対ゴロフキンとの第2戦目では、リーチ差で不利であってもスピードがあるため、相打ちになるというシーンが何回もありましたね。

打たれ強さ
カネロのプロ戦績は56戦53勝35KO1敗2分となっており、負けは対メイウェザー戦の判定負けのみです。
これまで、相手の強烈なパンチをもらうことはありましたが、効いたような事はほとんどなくかなり打たれ強いといえます。
階級からしても、KO負けがないのはかなりすごい事です。

ボクシングスキル
強烈なパンチを打つスキルが突出しています。
カネロ選手は、まず、徐々に距離を詰めつつ左右に動きます。そして、前後に動いて的を分かりづらくします。
このようにプレッシャーをかける事で、相手はパンチを返そうとします。その時、相手は踏み込みすぎたり、ガードが下がったりします。
そこで、カウンターによって強烈なパンチを当てます。これは中々できることではないですが、カネロは器用に動き、確実に仕留めます。
