
「モンスター」の異名を持つ、ボクシング界のスーパースター井上尚弥選手。
WBSSでは五階級制覇王者ノニト・ドネア選手に勝利し、日本中を沸かせました。
では、彼のすごさとは、改めて、何なのでしょうか。ボクシング経験者が様々な観点から分析し、解説していきます。
井上尚弥選手のプロフィール
- 身長:165cm
- リーチ:171cm
- 獲得タイトル:WBC世界ライトフライ級王座(防衛1=返上)
- WBO世界スーパーフライ級王座(防衛7=返上)
- WBA世界バンタム級王座(防衛3=スーパー王座に認定)
- WBA世界バンタム級スーパー王座(防衛0)
- IBF世界バンタム級王座(防衛1)
- リングマガジン世界バンタム級王座(防衛1)
- World Boxing Super Series優勝
- 戦績:19戦19勝16KO無敗(KO率:84%)
- スタイル:オーソドックス
- 出身:日本
- 生年月日:1993年4月10日(27歳)
圧倒的パワー
ライトフライ級 (47.627 – 48.988kg)からバンタム級 (52.163 – 53.524kg)まで階級を上げて活躍している井上尚弥選手ですが、84%と異次元のKO率を誇ります。
記憶に新しい方もいらっしゃるかもしれません。WBSS決勝でドネア選手から奪ったダウンは左ボディーでしたが、こういった決定力のあるパンチがあります。
これまで19戦して12ラウンドまでいった試合は3試合だけであることからもそれが伺えます。
冷静な判断力
WBSS決勝第2ラウンドではドネアのためたパンチをくらい、右目上をカットしました。
流血により視界が狭くなることが心配されながらも、冷静な判断力で右目を手で覆い、ダメージを減らす工夫ができました。
あれだけの大舞台で、これだけ冷静でいら得るというのはまさに「モンスター」です。
強靭なメンタル
豊富な練習によって培われたメンタルも尋常ではありません。
3日間で100キロ以上を走破する合宿を行ったり、毎日の10キロほどのロードワークと2時間ほどのジムワークでかなりの自信のもと、試合に臨んでいます。
あれだけの大舞台で力を発揮するのですから、並大抵のメンタルではないですよね。
類を見ない器用さ
足を使うアウトボクシングスタイルを取ったり、打ち合いを選んだりと戦い方が器用であるというののも凄さの一つです。
特に長いラウンドを戦ったWBSS決勝ではそれが随所に見られました。本当に非の打ち所がない選手です。