
2020年11月21日、RIZINフェザー級の歴史が変わりました。
圧倒的に有利だとされていた朝倉未来がまさかの敗北。。。
今回は、その敗因について格闘技経験者が徹底分析し、解説していきます。
相手選手のパワー
朝倉未来選手は試合後のインタビューで、相手選手の「体の力や、打撃の威力が想像以上にあった」と述べています。(インタビュー動画)
実際、1ラウンド1分17秒あたりに相手選手の左フックをもらい、前に出にくくなっています。
3ラウンドで相手選手に、打撃で効かせるシーンもありましたが、攻め切れてはいませんでした。
決めようという意識
試合の時の冷静さや落ち着きは、いつも通りあったものの、それが裏目に出てしまったように考えられます。
というのは、朝倉未来選手は試合前から格の違いがあると述べており、打撃でKOすることに重きを置きすぎていました。
ハイレベルな試合に多い「判定」になることも、頭に入れて試合運びできれば、圧倒的な勝利を収めていたでしょう。
カウンター頼み
朝倉未来が得意なカウンターパンチ。
相手のパンチが出た瞬間に自分のパンチを合わせるというかなり難度の高い技ですが、これに頼りすぎていたように感じられました。
カウンターを決めるためには、相手の間合いやリズム、癖を的確に利用する必要があります。
それを考えると、テイクダウンなど幅広い攻撃をするべきように思います。
相手選手の研究材料の少なさ

相手の齋藤裕選手は、アマチュアや修斗で長く鍛錬を続けたたたき上げの選手です。
ですが、試合映像が少なく、分析家として知られる朝倉未来選手には不利だったと言えます。
逆に斎藤選手には、朝倉未来選手の試合映像やスパーリング映像があり、分析し放題でした。
ハングリーさの無さ
朝倉未来選手は、チャンネル登録者数160万人を抱えるチャンネルの指揮を取っており、年収はかなりのものです。(朝倉未来の年収予想記事)
それに対して、相手の斎藤選手は長らく修斗などで戦ってきたため、ハングリーさがあります。
その差が試合の結果を大きく左右したように思います。